2023年05月10日

デジタル遺言

政府は法的効力がある遺言書をインターネット上で作成・保管できる、所謂「デジタル遺言」制度の創設を調整すると報じられました。
署名や押印に代わる本人確認手段や改ざん防止の仕組みをつくり、デジタル社会で使いやすい遺言制度の導入により、円滑な相続につなげることが目的のようですが、遺言書までデジタル化するとは想像していなかったので少し驚きました。
 
超高齢化社会を迎えるにあたり、近年贈与・相続に関する法改正が相次いでいます。
身寄りがなく行き場のない財産が増え、相続に関する裁判所での争いも年々増加する傾向にあり、相続を円滑に放置せずに速やかに処理させたいとの思いが読み取れます。
世間の流れは、脱はんこ、ペーパーレス化が進んでいます。
多くのことがスマートフォンでできる時代です。スマートフォンからの入力指示に従えば、誰でも簡単に遺言書が作成できてもおかしくはありません。
ただ心配なのが、なりすましや偽造の恐れがあることですが、電子証明や二段階認証等の技術力あればそれ程問題にはならないのではないでしょうか。
 
どんなことにも必ずリスクはあるので、今より誰もが手軽に遺言書を作成するという選択肢を増やすことには賛成します。
これからさらに高齢者社会が進み、老老相続、認知症が増えてきます。
残された家族の幸せを願うという思いを、ぜひ遺言書に書き記して欲しいと思います。




 西川 和志 
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士

西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士


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