2019年09月10日
「ぬれぎぬリンチ」という言葉をご存知でしょうか。
ネット上で拡散するデマによる被害のことをいいます。
具体例でいうと、8月に茨城県の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件で、無関係の女性の実名や顔写真がネット上に流され、犯人扱いされ誹謗中傷がネット上に拡散した件のようなことです。
テレビで繰り返し流される映像で、モザイク処理された女性の顔や容姿から、洋服や帽子などが似ているとして匿名で情報を流したようです。
わずかなパーツを集めて「似ている」「近い」というだけの勝手な判断で、簡単に犯人と決めつけ、事実無根の話があたかも真実のように拡散してしまう。
流した本人は悪気はなく軽い気持ちで行ったようですが、流された女性はネット上で炎上し、嫌がらせ電話が数百件もあり、見ず知らずの人から「リンチ」を受けた状態になってしまいました。全くの事実無根にも関わらず。
誰でも世界中に情報を発信できる時代なので、正しい有益な情報を流せば非常に便利な道具となります。
ただ、軽い気持ちで人を傷つけるような情報を流し「ぬれぎぬリンチ」の加害者にはならないように気をつけたいものです。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士