2013年05月10日
今回はレンガ積み職人の話をしょうと思います。
西洋の家は主にレンガ造りです。日本の家は主に木造ですので、大工さんが中心に家が建てられますが、西洋の家はレンガ積み職人が中心になって家が建てられます。これは西洋の話です。
あるレンガ積み職人が3人レンガを積んでいました。その3人に同じ質問をしました。「あなたはどんな思いでレンガを積んでいますか?」という質問です。それぞれ次の様な違った答えが返ってきました。
Aという職人の答え
私はお客様に「快適な住空間を提供するため」すばらしい家の完成を夢見て、一所懸命レンガを積んでいます。この家が完成した時の、お客様の笑顔や上司や社長が喜んでくれることを思うと早く完成させたいと思います。という答えでした。
Bという職人の答え
私はレンガ積み職人として、上司の指示に従って、レンガを積んでいます。レンガを積む仕事は嫌いでは無いし、扶養家族もいるので、こうして働いて、賃金を稼いで生活費にあてています。という答えでした。
Cという職人の答え
私はレンガを積む仕事が好きな訳ではないが、他に良い仕事も無いのでしています。現在の私の上司もあまり好きなタイプでないし、賃金も安いし、今の社長も威張っていてどうも好きになれないので、他に良い仕事があれば変りたいと思っています。という答えでした。
以上A,B,Cそれぞれ違ったタイプの職人さんでしたが、どこの会社にもこの様な3つのタイプの社員さんがいると思います。一般的な会社にはAの様なタイプの社員が20%、Cの様なタイプの社員も同じく20%、あとはBの様なタイプの様です。これを2:6:2の法則と言います。Aの様なタイプの社員が50%いれば素晴らしい会社だと思います。
ところで経営者の立場から考えると、何とかAの様な社員を多くしたいと思う訳ですが、その方法で一番重要なことは、中小企業では、経営者と社員の「コミュニケーション」ではなかろうかと思います。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士