2010年04月10日
今回は景気が良くなる前兆についてお話ししたいと思います。
景気と言うのは良くなったり悪くなったり、波の様に繰り返されるものですが、とかく精神的には、景気の良い時は、この良い景気はいつまでも続くと思いがちであり、逆に今の様に景気が悪い時は、この悪い景気はいつまでも続くのではないかと思いがちです。
悪い景気は、必ず良くなります。
それでは景気が良くなる時の前兆は何かと私の経験から言いますと、まず一番先は木型屋さん、樹脂型屋さん、金型屋さん等の型屋さんから忙しくなってきます。物造りの最初は型から始まるからです。私はこれらの型屋さんが忙しくなってくると、何時も『そろそろ景気が良くなってくるな』と思います。これらの型屋さんの多くは従業員数10人前後の中小零細企業であり、私どもの得意先には型屋さんが多いので、事情はよく解ります。
二番目に良くなってくるのが、鋳造業と言われる、鋳物屋さんやアルミ部品を「ダイカストマシン」と言われる機械で造る、一般的に何々金属と言われる会社です。型屋さんの後は部品を造る会社が忙しくなって良くなってくるのです。
三番目は、工作機械(旋盤、フライス盤、マシニングセンター等)がよく売れてきます。工作機械が売れてくると、企業はこれらの機械を入れる建物が必要になってきます。そうすると建築業も忙しくなってきて、全般的に良くなってくるわけです。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士