2009年07月10日
先月、ロータリークラブの第100回記念世界大会がイギリスのバーミンガムで行われました。参加する機会に恵まれましたので、バーミンガムまで行って参りました。
また、今月7月4日には、安城青年会議所50周年記念式典がデンパークであり、これにも参加させて貰いました。そこで今回は、この両者の創始の精神と私の感想を話したいと思います。
ロータリークラブの誕生と創始の精神
今から約100年前、青年弁護士ポール・ハリスは、バーモントの小さな村から当時既に大都会であったシカゴの街に出てきました。彼は大都会の荒波に揉まれることとなります。
彼は、特に商業道徳の欠如の風潮に堪えかねるようになり、「お互い信頼し合って、仕事の付合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい」と3人の友人とよく語り合っていました。これが、ロータリークラブの誕生です。当時、集会を各自の事務所持ち回りで順番に開いていたことから、ロータリーと名付けられました。
その後、志を同じくするクラブが各地につぎつぎと生まれ、さらに国境を超え、今では200以上の国と地域に広がり、会員総数も120万人に達しています。
青年会議所の誕生と創始の精神
昭和20年終戦の年、戦地から復員して来た20~30歳代の若者は、焼け野原で焦土と化した日本の国土を見て愕然としていました。そして、彼等の友人の多くは、国家のためと、この世に未練を残したまま戦死しました。
生き残った若き経済人達は、たまたま残された人生だからと、国家のためにも、また、志半ばで死んでいった友人達のためにも、国家再興を目指し働こうと考えるようになりました。
こうして志を同じくする若者が集まり、終戦から4年後の昭和24年、東京青年会議所が創立されました。その後、全国各地に青年会議所が生まれ、2年後(昭和26年)日本青年会議所が誕生しました。
両者の共通点
経済人の集まりである両者は、現在では、主に社会に対する奉仕を主な活動とする団体となっています。
「志を同じくする人々が集まり、皆で協力して行けば、偉大な事ができるのだな」とつくづくと感じています。企業経営においても、同じ事が言えるのではないでしょうか。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士