2014年03月10日
今回は「経営戦略の必要性」についてお話ししたいと思います。
経営関係のセミナーで受講生に「企業経営において最も重要なことは何か」と質問をしますと、それは「人材です」、「信用です」、「技術です」、「お金です」等の答えが返ってきます。当然、これらのことも重要なことに違いはありません。しかし、最も重要なことは経営者が思いを込めた「経営戦略」です。
経営戦略をたてる場合には、必ず経営者が考える企業の5年後、10年後、20年後等の理想の未来像(ビジョン)が必要です。企業の理想の未来像を考え、それを実現するために経営の三要素と言われる「人・物・金」をどの様に活かすか等、作戦を考えるのが経営戦略です。
「ウクライナ」で現実に戦争が始まるかもしれません。「ウクライナ」の理想の未来のための作戦を考えるのは本当の戦略です。「経営戦略」は経営を本当の戦争に例えたものです。本当の戦争のための兵法(例えば孫子の兵法)を学ぶことも「経営戦略」をたてる場合に参考になると思います。
「経営戦略の必要性」についてのセミナーを来る4月8日(火)夜7時より当事務所で開催する予定です。無料ですので関心のある方は、是非参加してください。
2012年06月10日
皆さん既にご承知の通り、日本だけではなく世界中で、政治も経済も社会も混迷の時代を迎えています。この様な時こそ、自社の未来のビジョンを考える時ではないかと思います。それも今から20年後ぐらいの長期ビジョンを考えてみてください。
経営者の最も重要な仕事は、「自らの経営理念(経営に対する考え方)に基づく自社のビジョン(未来像)を考え、そのビジョンを実現するために、儲かる事業構造をつくること」と言われています。この「儲かる事業構造をつくる」ことは、「経営戦略をたてる」ことと同じです。
20年後のビジョンとは具体的には、次のような事柄ではないかと思います。
(1)20年後、どの様な商品や製品やサービスを売っているべきか
(2)上記の商品等の販売先はどの様なお客様なのか
(3)また上記の様な商品等をお客様にどの様に仕入れて又は作って売るのか、それにはどの様な社員が必要か
(4)20年後の売上金額はいくらか。お客さんの数はどうか。従業員の数は何人か
(5)上記の規模を達成するには、どの様な設備や建物や事務所等が必要か
等、考えればまだまだありそうです。
ここで重要なことは、これらのビジョンを従業員も含めて考え、皆がワクワクドキドキできる様なビジョン(未来像)にすることです。
そして20年後のビジョンができたら、それを実現するために、20年後から逆算して10年前はどうあるべきか、15年前はどうあるべきか、すなわち今から考えると5年後はどうあるべきか、をより具体的に作り上げていきます。
是非、一度考えて、紙に書いてみてはいかがでしょうか。
2011年07月10日
今日は「経営の見える化」についてお話ししたいと思います。
私の読書方法は、新聞雑誌等は別にして、本は精読主義で200~300ページの本で通常数時間掛かります。特に気に入った本はたまに2度読み返します。
先日紹介した、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら。という、長いタイトルの本も2度読み直しましたが、今回の、経営の「見える化」という本も何度か読み直しました。
この本は、経営書で「自分自身や家族」と「会社」の20年後の理想像を考えてみよう、というものですが、今まで漠然と20年後のことを考えたことはありますが、この本を読んで真摯に自分や家族、会社の20年後の理想の姿を考えてみました。
私の尊敬する京セラの稲盛和夫氏は、「こう在りたいと言う願望が実現した姿をカラーで想像出来るほどに考えぬけば、その願望は実現する可能性は、高いでしょう」とよく言われます。このブログを読んでいる皆さんも、20年後がカラーで想像できる程考えてみては、いかがでしょうか。
そして、20年後の理想像が決まれば、そのために逆算で、今から5年後はどう在らねばならないか、そして1年後は、1ヶ月後は、1週間後は、そして今日は、何をなすべきか、が解ってくるのではと思います。
理想に燃えた日々が過ごせれば、最高の人生ではなかろうかと思います。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士