2014年03月10日

経営戦略について

今回は「経営戦略の必要性」についてお話ししたいと思います。

経営関係のセミナーで受講生に「企業経営において最も重要なことは何か」と質問をしますと、それは「人材です」、「信用です」、「技術です」、「お金です」等の答えが返ってきます。当然、これらのことも重要なことに違いはありません。しかし、最も重要なことは経営者が思いを込めた「経営戦略」です。
 
経営戦略をたてる場合には、必ず経営者が考える企業の5年後、10年後、20年後等の理想の未来像(ビジョン)が必要です。企業の理想の未来像を考え、それを実現するために経営の三要素と言われる「人・物・金」をどの様に活かすか等、作戦を考えるのが経営戦略です。

「ウクライナ」で現実に戦争が始まるかもしれません。「ウクライナ」の理想の未来のための作戦を考えるのは本当の戦略です。「経営戦略」は経営を本当の戦争に例えたものです。本当の戦争のための兵法(例えば孫子の兵法)を学ぶことも「経営戦略」をたてる場合に参考になると思います。

「経営戦略の必要性」についてのセミナーを来る4月8日(火)夜7時より当事務所で開催する予定です。無料ですので関心のある方は、是非参加してください。




2013年06月10日

企業経営で苦労をしている経営者の方へ

最近、私が2~3回繰り返し読んでいる「本」の話をしたいと思います。

この本は「はじめの一歩を踏み出そう」という題名の本です。この本はこれから新しく事業を始めようと考えている人や、現在すでに企業経営をしているが思うようにならず苦労している経営者のために書かれた経営書です。

人間にはいろんなタイプの人がいるが、大きく次の3つに分けることができるとしています。
1.経営者タイプの人
2.管理者タイプの人
3.職人タイプの人
それぞれのタイプについて述べたいと思います。

1の経営者タイプの人
経営者タイプの人とは会社全体を一つのものと考え、そのものは利益を生み出すものであり、お客さんや従業員やその他社会に役立つものと考えます。そういうもの、すなわち会社を創ろうと思う訳です。まずは、どんな会社を創りたいのか、会社の将来ビジョン(理想の未来像)を考えます。ビジョンができたら、経営の三要素の人・物・金が上手く噛み合う様な「経営戦略」を考え、上手く軌道に乗せより多くの利益が出る会社にしょうと思い、あわよくば、このものすなわち会社を高く買ってくれる人がいれば売っても良いと考えます。また最初から高く売れる様なもの〈会社〉を創ろうと考えます。この様な考えの人を経営者タイプの人と言います。

2の管理者タイプの人
管理者タイプの人とは、良く勉強して、良い学校(例えば一流大学)を卒業し、希望する良い会社や官庁等(例えば一流会社)に就職して課長や部長やその上を目指し、より高い給料を貰い豊かな生活をしたいと考えるタイプの人

3の職人タイプの人
職人タイプの人とは、何か自分に合った専門的な技術を身につけ、その技術を磨くことに生き甲斐を感じる人。そして、その技術を使って自分の職業に役立て様と考えるタイプの人

以上の様に3タイプの人間がいるが、中小企業の経営者やこれから起業をしようと思う人の殆どは3の職人タイプの人だと言われています。

そしてこの本では、経営者タイプの人でないと企業経営に成功することはできないと明確に述べています。そしてこの本では,経営者タイプになるための方法論が細かく述べられています。経営に関心の強い人は、一度読まれてみてはいかがでしょうか。



2012年07月13日

組織と給与の定め方

経営の三要素は、人・物・金と昔から言われますが、中小零細企業の経営者の悩みの70%は人の問題ではないかと思います。

(1)先ず良い人材をどの様にして募集したら良いか
(2)応募者の中から、どの様な人を採用したら良いか
(3)採用した社員をどの様に教育したら良いか
(4)採用した社員をどの様に配属したら良いか
(5)社員が意欲的に働いて貰うには、どの様に給与を決めたら良いか

上記以外にも人の問題はさまざまあると思います。特に人を管理運営していく上で重要な点は、会社の「組織」と「給与」の定め方ではないかと思います。

組織について私の考え方

組織はできる限り従業員の少ない時から作ると良いと思います。
たとえば、従業員が4人になれば二人一組の組織ができます。要するに、経営者と二人のグループが2つできたことになります。通常、最も小さいグループの人数は3人から5人です。その最も小さいグループをたくさん増やして拡大して行くのが良いのではないかと思います。そしてグループ間で良い競争ができれば最高です。

給与について私の考え方

給与は大きく分けると、毎月の月給、通常年2~3回の賞与、そして通常退職する時に支給する退職給与の3つに分けられます。
月給の定め方は、等級(一般社員、主任、係長、課長、部長等)別に定め、さらに等級毎に号俸(能力による)別で定めるのが良いと思います。ただし、月給は生活の安定の意味もありますので、あまり増減が激しくない方が良いと思います。
賞与の定め方については、会社への貢献(たとえば売上等)に応じて大きく差をつけた方が良いと思います。
退職給与については、規定がない方が良い様に思います。

以上、組織や給与の定め方について迷っている方は、良いアドバイスができると思いますので、当社まで連絡してください。



2011年02月10日

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら。という本の感想について

 上記の題名の本が200万部以上売れていることを知り本屋さんへ行ってみると、この本と隣に経営書としては世界で最も良く売れたといわれる、ピーター.ドラッカーの「マネジメント」という題の本の要点を抜き出した「エッセンシャル版」が平積みされていました。この2冊の本を買い、読んだ感想をお話したいと思います。

 この長いタイトルの本は、ある高校野球の女子マネージャーが、その高校をどうしても甲子園に連れて行きたいと思い、その目的のためにどうしたらよいか考え、本屋へ行き、自分はマネージャーだからということで、たまたまドラッカーの「マネジメント」の本を買い、この本を参考にしてその高校の野球部が甲子園を目指すという小説です。

 ドラッカーの「マネジメント」は主に企業経営を中心に書かれていますが、組織を経営する手法について書かれた本であり、あらゆる組織に適用できる訳です。主人公の高校野球の女子マネージャーが、ドラッカーの「マネジメント」を読んで、高校の野球クラブという組織に適用した所が面白い所であり、考えさせられた所です。

 企業は、人・物・金を中心とした経営資源を駆使して、理想の企業を構築する為、あらゆる手法を考えて、その目的を達成しようとします。この小説では、高校の野球部が如何にしたら甲子園へ出場できる様な強い組織(チーム)にできるか、この「マネジメント」という本を参考にして、その目的を達成しました。

 企業も野球部も組織を活かして、目的を達成するという共通点があります。企業経営者がこの小説を読めば、必ず企業経営にも役立つと思います。


2010年02月10日

経営戦略について

 前回は、経営者が経営するに当たり、「最も重要な仕事」とは、何かと言う事で、このブログを書かせて頂きました。それは、「自らの経営理念に基づく、自分の会社の3年後、5年後、10年後の未来像(ビジョン)を持ち、そしてその未来像を実現する為の経営戦略を考える事」です、と書かせてもらいました。そして今回は、その未来像を実現する為にどの様に経営戦略を考えたら良いのか、と言う事をお話ししたいと思います。
 経営戦略を考える場合には、昔から言われている、経営の3要素「人、物、金」の要素別に考えると良いと思います。最近では、3要素に「情報」の要素を加え4要素とする場合も有ります。

 ここでは、3要素で考えてみたいと思います。
1.物・・・3要素の中で最も中心になるのが「物」の部分です。物とは、「お客さん」と「商品(サービス)」です。どの企業でも、「お客さん」と「商品」の無い企業は有りません。自社は、どの様なお客さんにどの様な商品を売って利益を出すのか、ここの所が一番重要です。
2.人・・・お客さんに商品を売る場合、売るのは「人」です。売る為にどの様な人を採用して教育したら良いのか、考えなければなりません。
3.金・・・金とは財務の問題です。特に資金繰りについて考えなければなりません。毎月入る予定の金額と出て行く予定の金額を考え、出て行くお金の方が多くならない様にしなくてはいけません。




 西川 和志 
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士

西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士


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