2018年09月10日
来年4月の新卒の採用もほぼ終わりとなりました。
再来年の新卒採用について、経団連会長が「就活ルール」を廃止する考えを示して、学生の間では戸惑いが広がっているようです。
少子化の影響もあり新卒採用には各社力を入れていますが、その反面大幅な人員削減を行う企業もあります。
栄養ドリンク剤「リポビタンD」や風邪薬「パブロン」などで知られる大正製薬ホールディングスでは、10年以上勤務、40歳以上の従業員約3,000名を対象に、早期退職優遇制度を実施。その結果、応募は948名にも達し、中堅として現場の中核を担うべき社員が一気に3割も退職するそうです。
大正製薬HDの2018年3月期の営業利益は前期比16%増ということなので、業績が悪くなった企業のリストラとは少し違うようです。
人が増えている割には利益が伸びておらず、一人あたりの生産性が低下している現状を打破するため、社員の意識改革を促すショック療法と言われています。
その真意のほどは定かではないですが、やはり長年頑張ってきた社員が辞めてしまうのは心苦しいものです。
「企業は人なり」というように、人を大切にする会社を目指したいものです。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士