2016年03月08日
今は個人(所得税)の確定申告の時期です。
個人で主に事業を行っている人は1月~12月までの1年分の儲けを計算して、翌年の3月15日までに税務署に申告します。また、前年に110万円を超える贈与を受けた人や、土地や建物等の不動産を売却して利益を得た人も申告する必要が有ります。例年ですと土地等の売買の申告が多く有るのですが、今年は極端に少ない様な気がします。また金額も少額の様です。
3月に入ると私は、ほぼ毎日個人の決算書や申告書をチェックして居ます。その際、最近3年分の損益計算書を必ず比較する様にしています。(税務署も調査する前に3年程度比較します)。そうすると傾向として、儲かっている人は益々儲かる傾向にあり、衰退している人は段々と衰退していく傾向に有ります。
以前は業種により儲かる業種と儲からない業種があり、儲かる業種に属して居る人は儲かり、儲からない業種に属して居る人は儲からない傾向に有りました。国税局もそのことを把握して、儲かっている事業を行っている業種を指定してその人を重点的に税務調査する事がありました。
今では、業種には余り関係が無く、経営者が経営に真剣に取り組み、努力している人の事業が儲かり、そうで無い人が衰退しているように思われます。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士