2022年10月11日
令和元年に改正された動物の愛護及び管理に関する法律の、最後の施行事項である「犬と猫へのマイクロチップの装着と登録の義務化」が令和4年6月1日から始まりました。
マイクロチップの装着について知ったのは、2020年直木賞受賞作 馳星周「少年と犬」という本を読んだときで、飼い主が亡くなって迷子になった犬が、埋め込まれていたマイクロチップにより飼い主の情報がわかるという描写がありました。
読んだときは、未来の話だと思っていましたが、これが現実どころか義務化されたようです。
マイクロチップを装着し、データベースに飼い主や犬等の情報を登録することで、
(1)迷子になったり、盗難にあったり、災害時に生き別れたりした犬や猫と飼い主が早期に再会できる可能性を高める
(2)飼い主を特定することができるため、犬や猫の安易な遺棄の抑止につながる
という目的で施行されました。
全国で既に犬は28万匹、猫は11万匹に装着されているらしく、犬や猫を飼っている人なら知っている人も多いと思いますが、私は全く知りませんでした。
以前、テレビで人の手にマイクロチップを埋め込むというのを見たことがありますが、まだまだ先の話で自分が生きている間はないと思っていましたが、こうやって知らぬ間に犬や猫にはマイクロチップが埋め込まれていると聞くと、人間に埋め込まれて国に完全管理されるのも時間の問題かもしれません。
マイナンバーぐらいで騒いでいるのはかわいいもので、出生から家族関係、犯罪歴、納税状況等がすべてデータベース化され、マイクロチップとして装着され、日本中どこにいてもカメラで監視される時代になってしまうのでしょうか。
犬や猫を飼っている人は、犬や猫の身体を調べてみましょう。
皮膚の下に小さく固いものがあったら、そこにあなたの情報が書き込まれているかもしれません。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士