2013年01月10日
今回はアブラハム・マズロー(1908年~1970年アメリカの心理学者)の唱えた欲求5段階説についてお話したいと思います。
上記の図の様に、マズローは、欲求はピラミッドの様に5段階になっており、下の段階の欲求がある程度満足できると上の段階の欲求が芽生えると説いています。
(1)生理的欲求
最も底辺の生理的欲求とは、歯が痛いとか、お腹が空いているとか、寒いとか、人間として生きていくための基本的欲求で、この欲求が満たされなければ何も考えられないというものです。
(2)安全の欲求
お腹が空いたとき「食べるものがあれば何でも食べよう」と思う欲求から、第2段階の安全の欲求では「安全で美味しいものが食べたい」と思う欲求となります。同じ様に第1段階で「寒い場合は何でも着るものがあれば良い」から「着心地の良い綺麗なものが着たい」となる訳です。
(3)社会参加の欲求
(1)と(2)の欲求即ち「衣・食・住等の人間としての根源的な欲求」が満たされると、次の段階の欲求即ち「他人と関わりたい、他人と同じ様にしたい」などの集団のメンバーになりたいという欲求が芽生えるとマズローは説いています。
(4)自我の欲求
第4段階の自我の欲求とは、自分が集団や社会から価値ある存在と認められたい、尊敬されたいと思う欲求です。
(5)自己実現の欲求
最後の自己実現の欲求とは、自分でいろいろな計画を立てたり、創造したことをその通りに実現したいと思う欲求のことで、最高の無限の欲求といわれています。
優秀な人ほど、この欲求の5段階を駆け上がるのが早いと言われています。
このマズローの欲求5段階説は2003年度の大学入試センター試験にも出題された様です。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士