2010年11月09日
今回は,良い組織(特に会社組織)を作るための組織の四原則について簡単に、お話したいと思います。社員の数が5~6人になれば、しっかりした組織を作るべきだと考えます。
1.命令系統一本化の原則
まず組織を作る場合、一人の社員に命令できる人は必ず一人でなくてはなりません。もし一人の社員が二人の人から命令されれば、どちらの人の命令を聞くべきか、命令を受けた人は迷ってしまい混乱してしまいます。これを命令系統一本化の原則と言います。
2.監督範囲の原則
一人の管理者が監督できる人数は業種によっても異なりますが、適正な人数があるはずです。多くても少なくても良くありません。事務職では部下は3~5人が良いとされています。製造業で単純作業の部下なら10人以上でも良いかもしれません。経営者は、一人の管理者の適正な部下の人数を決めなければなりません。これを監督範囲の原則と言います。
3.職制階層数の原則
職制階層数とは、社長・部長・課長・係長・一般社員という階層のことです。左記の例ですと、階層数は5となります。階層数はできるだけ少ない方が良いとされています。中小企業では、名前は別として、社長・課長・一般社員の3階層位が良いでしょう。
4.同種性の原則
仕事の種類によって、例えば難しい頭を使う仕事はベテランの給料の高い人が行い,新入社員のパートさんは、単純作業を行うという様にすることです。ベテランの高給な人が単純作業をすることのないようにしなければなりません。これを同種性の原則と言います。
以上の組織の四原則を考えて、会社の組織を再検討してみてはいかがでしょうか。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士