2016年09月10日
ワコール(高級女性下着メーカー)の創業者である塚本幸一氏の講演を京都の国際会議場で今から約40年前に聞く機会が有りました。
当時ワコールはすでに創業35年が経過しており、世界のあちこちに工場があり、創業者の塚本社長は日本で有名な経営者のひとりに成っていました。
その京都国際会議場で「有名なワコールの50年計画」についての話を聞きました。
内容は簡単に言うと、次の様なものでした。
創業して最初の10年間は、国内市場開拓の10年。(1950年台)
次の10年は、国内市場確立の10年。(1960年台)
さらに次の10年は、海外市場開拓の10年。(1970年台)
その後の10年は、海外市場確立の10年。(1980年台)
そして最後の10年(1990年台)で世界のワコールとして、女性の下着メーカーとしては、世界のナンバーワンに成るという計画でした。
塚本社長は、「1人の人間が50年の歳月を掛けて、1つのことに真剣に打ち込めば、その道の世界のナンバーワンに成ることが出来る」と言う、講演内容でした。
塚本社長は20歳半ばに創業して77歳で逝去しました。正に50年計画を全うした人生だったと思います。
私が塚本社長のこの話を聞いたのが丁度30歳の時でした。私も会計事務所を創業して間もない時でしたので、早速自宅に帰って会計事務所の50年計画を自分なりに創りました。その時の計画は50年を掛けてお客様の数(顧客数)を1,000件にするというものでした。
40年経過した現在700件を超えるお客さんが出来ました。まだ50年計画完成まで10年有るので1,000件を目指して頑張りたいと思っています。
2016年07月11日
我々会計事務所の業界では、今「フィンテック」と言う言葉が盛んに使われています。
「フィンテック(Fin Tech)」とはどの様な意味かと言いますと、「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語で、金融業界に革新を起こす「IT技術」と言うことです。
具体的に会計事務所にどの様な影響があるかと言いますと、自動車の運転が「IT技術」により、運転手が要らない自動運転に変わっていく様に、我々会計事務所が主な仕事にしている会計帳簿の作成や決算書の作成が「IT技術」により自動的に作成されてしまうということです。
今後10年以内に「IT技術」の進歩により、社会が大きく変化していく様な気がします。
その為には私達は「IT技術」を勉強していかなければならないとつくづく思います。
2013年03月10日
今年も個人の確定申告の時期が来ました。
毎年の個人の所得税の確定申告は、原則として1月~12月までの1年分を翌年の2月16日から3月15日までに所轄税務署に申告することになっています。
今の時期は会計事務所にとって一年中で最も忙し時です。私も毎日数件の個人の決算書や申告書をチェックしています。そこで感じた感想をお話ししたいと思います。
リーマンショックが発生してから既に5年が経過しました。4年前の個人の事業の確定申告は殆どの事業所で前年を大幅に落込みました。売上の2~3割の落込みは良い方で5割以下になったところも沢山ありました。しかし殆どの事業所は3年前2年前と順調に回復してきました。ただし、この間に多くの事業所で後継難等の理由により廃業していきました。
昨年の大きい特徴は、業績の良い事業所と悪い事業所に大きく分れた様な気がします。特に震災特需やIT関連の波に乗り業績を伸ばした企業も多くありましたが、反面、飲食店を中心とするサービス業では回復できず落込んだ所も沢山ありました。自動車関連の製造業では、平均して良かった所が多かったです。
これからは、法人も個人も増々業績に差がついていくと思われます。経営者が経営に専念していかないと、いずれ倒産や廃業に追い込まれる時代になっていくと思います。
2012年09月10日
先日ある新聞記者が取材に来ました。目的は、私の「今まで思い出に残っている本を10冊程紹介して欲しい」ということでした。
今までの私の65年の人生で思い出に残る本は何だろうと考え、次の10冊を選びました。
1.『20歳の設計』 本多静六 著
20歳の時に読んだ本ですが、一回しかない人生で如何に人生の設計を建てることが重要であるか、学びました。
2.『仕事の魅力』 田辺昇一 著
30歳ごろ読んだ本で、著者の田辺昇一さんは現在の「田辺経営」の創業者です。私が会計事務所を開業して間もないころで、経営コンサルタントの仕事が如何に「魅力のある仕事であるか」学びました。
3.『成功哲学』 ナポレオン・ヒル 著
この本は私が青年会議所(30歳台)時代によく学んだ本です。「成功」とは何であるか、理論的に解説した本です。
4.『二宮翁夜話』 二宮尊徳「口述」日本経営合理化協会出版局
二宮金次郎とも言われ、小学校の校庭に銅像がありました。幕末に一農民から幕臣となり活躍された人です。朝早くから夜遅くまで、働くことの重要性を学びました。
5.『断捨離』 やました ひでこ 著
最近読んだ本でこのブログでも紹介させてもらいました。モノへの執着から離れ、ゆとりある「自在」の空間を創造することの重要性を学びました。
後は本のみ紹介します。
6.『運命を創る』 安岡正篤 著
7.『成功の実現』 中村天風 「口述」
8.『人を動かす人になれ』 永守重信 著
9.『7つの習慣』 スティーブン・コビィー 著
10.『心を高める、経営を伸ばす』 稲盛和夫 著
以上です。
2011年12月10日
皆さんご承知の様に、現在の社会情勢は政治も経済も社会も大混乱を呈しております。
特に経済は、超円高で推移しておりますが、もっと円高になる可能性も十分あるということです。そのため、大企業だけでなく中小企業までも海外に進出しております。グローバル化の波は中小企業にまでせまっています。
当社のお客様の中でも中国やベトナム等に進出したり、また進出する準備を始める方が出てきています。当社も税のスペシャリストとして、国際税務に長けた会計事務所を実現したいと思います。
また政治も混乱しており、この5~6年、毎年のように総理大臣が変わり、重要法案も衆参逆転の関係もあり、成立できずに先送りされている様に思えます。
私共が一番関心のある毎年の改正税法の法案も同様で、通常は12月半ばに税制調査会が原案を作成し、3月末までに参議院を通過して、4月1日実施されるのですが、昨年に引き続き今年もどうなるか不透明です。
また社会も東日本大震災や原発事故の影響で混乱しており、先が見えておりません。
この様に社会が大混乱をしている時は、同時に社会が大きく変化する時だと言われています。これからの社会がどの様に変化していくか、しっかり考える時ではなかろうかと思います。12月もまだ少し残っておりますので、経営に関わる方は、社会が変化しても対応できるように来年の経営戦略を考えられたらいかがでしょうか。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士