2022年03月10日
去年の暮れには新規感染者が激減し、コロナも収束を向かえるかと思われましたが、オミクロン株のような新型コロナ変異ウイルスが再び世界的なパニックを引き起こし、世界は再び閉ざされてしまいました。
国外旅行を待ちわびていた人たちが一斉に動き出し、観光地は賑わいを取り戻すはずが、韓国の済州島では市場から人が消え、バンコクでは手持ちぶさたの露天商が決して来ることのない客が待っています。バリ島では観光ガイドが解雇され、パリやローマでは自撮り棒をもって撮影し、日よけ用の帽子をかぶった人々がいなくなりました。日本の秋葉原で家電製品を爆買いし、一番お金を使ってくれる中国人観光客もいません。
中国では2021年8月以降、新しいパスポートの発行をほぼ完全に停止し、入国者全員に14日間の隔離措置を課しています。
冬季北京オリンピックでも報じられましたが、中国は国家主導で徹底的な規制を行ったため、中国人の多くは国内に留まることになりました。
中国人韓国客は2019年に約30兆円を世界各地にばらまいて、世界的な旅行で中国ほど重要な国はなく、観光地は中国人だけを相手にしていても十分商売は成り立ちました。
それがいまは中国からビザなしで行け人気のある済州島は観光客が10分の1になり、中国人観光客向けの免税店は半数が店を閉めています。
中国人の爆買いが問題になったこともありますが、いかに中国人が世界の景気を潤していたかが、このような状況になって初めてわかりました。
社会モラルに欠け品がない人種と言われていて、私もあまり良い印象はもっていませんでしたが、これほど中国人の存在が恋しくなったのは、私だけではないでしょう。
列に並んでいても平気で横入りする中国人、普通に話しているだけだと思うのだがなぜか怒っているように聞こえる話し方、今では懐かしく思えます。
中国は早くコロナ規制を緩和して中国人を世界に解き放って欲しい。
そうすれ世界経済は回復していくでしょう。
その時、私は微笑みながら中国人を見守ることにします。
西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士